「老後資金は年金だけでは足りない」とはよく聞く話ですが、どれくらいの資金を確保したら良いのか実際のところよくわからないですね。生活レベルや、今までのお金の使い方の癖が大きく影響するからです。老後資金の目安をどう考えたらよいかお話しましょう。
平成29年に厚生労働省から発表された年金受給額では、モデルケースの夫婦で月額221,277円。
モデルケースというのは、夫が勤続40年、月平均収入42.8 万円、妻は専業主婦というものです。加入月数や収入が少ない場合には、これよりも少なくなる可能性があります。
また、厚生年金や共済年金をかけている正社員に対し、国民年金のみの自営業者では、一人あたり64,941円。
未払いや免除分の期間があればさらに少ない額や、ほとんどもらえないケースもあります。
国民年金のみの方や、公的年金を望めない場合には、正社員のモデルケースと比べると、最悪221,277万円、国民年金×2人分の支給を受けた場合で91,395円の差が出てしまいます。
① モデルケース並⇒生活費289,300円-221,277円=68,023円
② 国民年金2人分⇒生活費289,300円-(64,941円×2人)=159,418円
③ 年金なし⇒生活費289,300円
平均的な暮らしを維持するにはいずれにしても、年金だけでは足りないのですが、すべてを貯蓄して備えるなら、60歳~65歳までは289,300円×60ヶ月(5年間)、それ以降80歳までで、180ヶ月(15年間)、90歳までなら300ヶ月(25年)は、年金の差額分だけの資金が必要です。
①の場合
・80歳まで⇒(289,300円×60ヶ月)+(68,023円×180ヶ月)=29,602,140円
・90歳まで⇒(289,300円×60ヶ月)+(68,023円×300ヶ月)=37,764,900円
②の場合
・80歳まで⇒(289,300円×60ヶ月)+(159,418円×180ヶ月)=46,053,240円
・90歳まで⇒(289,300円×60ヶ月)+(159,418円×300ヶ月)=65,183,400円
③の場合
・80歳まで⇒(289,300円×60ヶ月)+(289,300円×180ヶ月)=104,148,000円
・90歳まで⇒(289,300円×60ヶ月)+(289,300円×300ヶ月)=69,432,000円
総務省統計局の家計調査報告によると、70歳以上では一ヶ月の生活費は約24万円という結果が得られています(いずれも二人以上の世帯を調査対象としています)。年金の加入状況によってかなり目安が変わって来ることがわかります。
老後資金を、必要額あらかじめ貯蓄するとなれば、かなり高額になります。
しかし、住宅ローンを頑張って支払い、自宅を所有しているのなら、1000万円程の資産に変えられるケースも多いのではないでしょうか。
老後資金に不安を感じたら、いざという時に、どれくらいの資産として扱えるのか知っておきたいですね。
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