年金がどれくらいもらえるのか不安なうえ、貯金がないという場合には、本当に心細いですね。住宅ローンの返済と、子供の教育費に支出して気がついたら、老後資金がたまっていなかったというケースは多いです。そんなときこそ、持ち家の売却を検討してみましょう。
■老後資金はどれくらい必要なの?
老後の暮らしにどれくらいのお金がかかるか、生活費の平均値から探ってみましょう。
総務省が行っている「家計調査」によると、2015年の2人以上の世帯の消費支出は1ヶ月平均315,379円でした。60代の場合には、およそ289,300円。
会社員として退職まで勤め上げ、年金を満額もらえた場合、平成29年度版として厚生労働省が発表したモデルケース年金支給額は、夫婦で221,277円。
(参考)厚生労働省
先程の60代の平均的な生活費との差は、『289,300円-221,277円=68,023円』。
年金支給開始は65歳ですから、無収入かも知れない期間は5年間。
平均寿命は女性が86.99歳、男性80.75歳(2015年厚生労働省完全生命表より)ですから、65歳以降の“老後の生活”は、少なく見積もっても15年以上続きます。
・無収入の5年を補填『60ヶ月×289,300円=17,358,000円』
・65歳から年金不足分を15年補填『180ヶ月×68,023円=12,244,140円』
合計で29,602,140円となります。
1年長生きするごとに816,276円の支出が上乗せされていきます。
■およそ3000万円の老後資金を捻出するには?
長年務めて来て、退職金がもらえる場合には、1000万円から2000万円を手にできるケースもあるでしょう。
それでも1000万円以上足りませんから、からだが元気なうちはパートやアルバイトでもして稼がなければ不安です。
退職とともに新しい事業を起こして収入源を確保する方法もありますが、負債を背負うリスクも考えた慎重な計画が必要です。
不労所得を稼げる資産形成という道もありますが、元手になる資産がなければ難しい方法です。
貯金がまるでないのなら、厳しいですね。
■持ち家を売却するという方法
もし、今まで頑張って住宅ローンを支払って、住宅を所有しているなら、財産として活用できるかもしれません。
年老いて最終的に、介護が受けられる施設に入ろうと考えているなら、空き家になる可能性もあるわけですし、売却するなら、年数が新しい方が高値になるでしょう。
葛飾区の物件なら、特に金町駅の2029年再開発を前に、売却の意向を固めておけばより高値で売れるのではないでしょうか。
住宅を手放せば、固定資産税や修繕費用の心配もいらなくなり、手元に現金がのこります。
夫婦だけのサイズダウンした暮らしなら、貯金無しで持ち家を維持するよりも明るい老後になるかもしれません。